リネンとおいしい時間

 

織物のアート ARS TELA 

November, 2018



秋も深まり、そろそろ冬の足音が聞こえてくる季節になりました。暖かさを感じさせる色や素材のファブリックで、インテリアを「衣替え」してみてはいかがでしょうか?
今回は、そんな場面できっと役に立つラトビアのリネンブランド、ARS TELAについてご紹介します。



ーーリガとARS TELA

バルト三国の中心に位置するラトビアの首都リガは「バルト海の真珠」と呼ばれる美しい都市です。アール・ヌーヴォー建築群を擁する新市街、中世の街並みがそのまま残る旧市街など、様々な表情を見せてくれます。
どこに行っても共通して感じるのはクリエイティブな雰囲気。かつてバルトのパリと呼ばれたこの街は、今も、カフェ、レストラン、オペラハウス、ギャラリーとふとした身近な場所で芸術や文化を感じられる魅力的な場所です。



ARS TELAはリガの旧市街に小さな店舗兼工房を構えています。通る人の目を引くおしゃれなファサードを抜けると、中には壁一面にディスプレイされたクッション、スロー、ストール。初めて足を踏み入れた人は、様々な色やデザインのリネンたちに囲まれ、暫くの間圧倒されるかもしれません。
そんなお店の奥にある細い通路を抜けると、織り機が並ぶ工房があります。そこでは伝統の手織り技術をベースにした斬新なデザインのプロダクトが日々生み出されています。




ーーアートのようなテキスタイル

ARS TELAはラトビア語で"織物のアート”という意味。 バルト地域で作ったリネンを中心にヨーロッパ各地から集めたアルパカ、メリノ、モヘア、シルクといった異素材を組み合わせ、独創的なテキスタイルを織りあげています。



ーーただの伝統工芸ではなく、また、単なるモダンデザインでもなく

職人は18歳〜80歳と幅広い年齢層。熟年者の巧みな手織りの技術を若い職人に伝承しながらものづくりをしています。 若いデザイナーによるモダンなデザインは、伝統工芸の手織りによって、一枚一枚作品として仕上げられていきます。

手織りでしか表現できない細かなデザイン、柔らかさ、厚み。 織り込まれたシルクの上品な光沢感、アルパカの滑らかな肌触わり、太番手のリネンのざっくりとしたかっこよさ。 絶妙な色のグラデーションや素材合わせは言葉では言い表せないほど美しく、存在感があります。



ーーARS TELAの品質へのこだわり

一枚一枚心をこめて作られたARS TELAの製品は生産量が極めて少なく、ラベルにはデザインした人から、縦糸を巻いた人、綜絖通しを行った人、生地を織った人など製品が完成するまでに携わった全ての職人の名前が記載されています。その大切な織物を宝物のように丁寧に扱う気持ちが、検品作業を行う指先の動きからも感じられます。



ーーインテリアの一部としてのリネン

丹精込めて作られたスローやクッションは、インテリアを構成する重要なパーツとなる力を持っています。

ベッドに掛けたリネンxシルクxベビーロイヤルアルパカのスローは、ベッドルームに落ち着きと温かみをもたらします。太番手のリネンで織られたクッションは、プレーンなリネンと組み合わせることにより全体を引き締め、立体感を出すのに役立ってくれるでしょう。
また、ソファーに座りクッションやスローに触れれば、なんともいえない極上の肌触りに幸せな気分が広がります。

シックであり温かみのあるARS TELAのテキスタイルは、モダンなインテリアにもクラシカルな雰囲気にもうまく溶け込み、より一層洗練された時間と空間を創り出してくれるはずです。

一枚でも圧倒的な存在感を放つARS TELA。
上質で洗練された印象を与えながら、温かく居心地の良い空間をつくりだすアートのようなテキスタイルをコーディネートに加えてみてはいかがでしょうか。